フードロス軽減

問題点
日本の食品ロス量は年間612万トンほどであり、国民一人当たり約48㎏が廃棄されている。その食品ロスのうち、家庭系食品ロスは46％ほどあり、買いすぎによる未食のままの食材の廃棄などが原因である。この食品ロス量は、農産物の134万トンに及ぶ産地廃棄量を含んでいない。この廃棄量には、形崩れや訳ありの出荷できない野菜以外に、農産物の生産過多による価格調整のための野菜量を含んでいる。この問題の解決策としては、生鮮野菜や果実の地域ごとの消費対策（六次産業化）や長期保存技術が求められている。この解決は、世界人口増加による日本の食糧不足問題の解決策の一つと考えられている。

ソリューション
野菜及び果実が凍結するのは、糖分が少なく、氷核（例えば；シュウ酸カルシウムなど）となりやすい物質が蓄積している部分から氷核形成が起き、それによって発生した微小な氷結晶となって、野菜や果実の全体に氷形成の伝搬が起きて、凍結してしまう。このエキスは、圃場散布によって野菜や果実内に蓄積することによって、この氷核の原因となる物質に結合し、氷核形成を阻害し、それによって、未凍結となる温度域を拡大、つまり、過冷却状態を拡大することができる。また、収穫後の果実でも、果実の軸からエキスを吸収させたり、エキスを果しんに直接注入することによって、異物に結合し、過冷却状態を維持でき、未凍結保存を可能にする。この場合の使用では、エキスは食品扱いとして利用可能である。
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