組織・臓器の未凍結保存

問題点
iPS細胞などを利用して分化させた組織や表皮細胞を培養して調製された培養皮膚は、凍結保存での長期保存はできない。現在、臓器移植のための臓器保存は、UW液を使用して、0～4℃下、24時間以内で移植されている例が多い。より長期保存するためには、移植後の臓器中のエネルギー確保のために、0℃以下で、未凍結保存する技術革新が期待されている。つまり過冷却保存技術が、多くの研究者によって研究発表されているが、それを実現するための安全性の高い物質の利用例がない。

ソリューション
未凍結保存を可能にするためには、保存液に漬けた組織や臓器の氷核の形成機能を阻害しなければいけない。そのためにエキスの活性成分は、組織や臓器の表面に結合し、異物とさせないようにする。さらに、不凍状態が続いて保存する場合でも、移植後の機能を維持させなければいけない。そのためには、エキスが、組織や臓器自身の低温障害（膜の不安定化）を抑制できなればいけない。このエキス自身は、抗酸化力も強く、生体膜安定化機能も示すので、より低温下で、未凍結で安定に保存できる。
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